5月24日は世界統合失調症デーです。
統合失調症(とうごうしっちょうしょう)について正しく知り、偏見をなくし、統合失調症にかかっても安心して暮らせる社会を作るために世界中の人たちが行動する啓発デーです。
また、その前後1週間が統合失調症週間です。
2019年、日本でほとんど知られていなかったこの日を広め、統合失調症への理解を進めるため、統合失調症カフェは「5月24日はハッシュタグ#世界統合失調症デーでSNSに投稿を」の呼びかけを始めました。
誰でもが参加でき、一人ひとりが世界統合失調症デーの主体です。
大勢の無名の個人の小さな声が集まって力になることを願っています。
誰でも簡単に参加できます。
5月24日、ハッシュタグ#世界統合失調症デー をつけてSNSに好きなことを投稿するだけ。
とくにツイッター(X)は盛況です。小さなつぶやき、日ごろの思い、作品や活動の宣伝… 毎年にぎやかに集まります。
見るだけでもOK。みんなの投稿をいいね・リポストで応援してくださいね。
スローガンや決まったテーマはありません。伝えたいことは一人ひとりちがうから。
それぞれの思いを、みんなで。
追加で#WorldSchizophreniaDayをつけると、あなたの声は世界へ。
テーマカラーは紫。
統合失調症カフェのツイッター(X)で参加を呼びかけています。
啓発活動で重要なのは、たくさんの当事者の日常の言葉をそのまま世間に届けることだと思うのです。
ありのままの声を知ってもらえれば、偏見など持ちようがない。
みんなの声が形になるように。誰でも簡単に、たとえ家にこもっていても参加できる方法を。
それが「5月24日はハッシュタグ#世界統合失調症デーでSNSに投稿を」となりました。
統合失調症の啓発は「精神障害」「メンタルヘルス」などとまとめられることが多く、病名はあまり出てきません。
でもこの病気にかかる若者にとって、最初に出会う言葉はそれらではなく「統合失調症」の病名告知。
そのとき孤立も絶望もしないよう、「統合失調症」の言葉を陽の当たる場所に出したい。
当日のSNSでは、当事者でも関係者でもなさそうな方たちの「世界統合失調症デーなんてあるんだ」といったつぶやきがちらほら見られます。
そのようにして統合失調症を知らない人にも正しく知ってほしい。
そのためにもっと広がりますように。
SNSでは毎年5月24日、ハッシュタグ#世界統合失調症デーがにぎわいます。
中でもツイッター(X)は2019年当初から数百件、5年目の2023年には1868件の投稿でトレンド入り。
統合失調症をもつ人たちを中心に、家族や関係者、友人、そのいずれでもない方もおられます。
自由な発言の数々。詩歌、ブログ、小説、絵、漫画、写真、動画など多彩な発信。
この日のために文章や作品を用意したり、youtubeでライブ配信する方々も。
それぞれの苦しい経験に基づく深くて強い思いに、心を打たれ圧倒されます。
参加してフォロー・フォロワーが増えたという声もあり、新しい出会いと交流が始まる場にもなっています。
日本の世界統合失調症デーは統合失調症をもつ人たちをはじめ個人の発信がずば抜けて多く、海外のデーが団体や専門職の活動を中心とする中で、日本独自の動きとなっています。
啓発活動において大切なのは、たくさんの当事者のありのままの言葉をそのまま世間に届けること。
日本の世界統合失調症デーは一人ひとりが啓発活動の主体であり、大勢の無名の人々の力で広がっています。
世界統合失調症デーは、誰でも自由に関連イベントや関連制作ができます。
記念配信、記念作品、記念セール、記念展示、その他いろいろ企画してみるのはいかがですか?
ハッシュタグ#世界統合失調症デーをつけて広報してくださいね。
5月24日当日でなくても大丈夫! 前後約1週間が統合失調症週間です。
BioSpaceの記事(こちら)によると、1998年に全米統合失調症財団 National Schizophrenia Foundation (アメリカ・ミシガン州)が統合失調症の理解促進のため、5月24日を「全米統合失調症啓発デー National Schizophrenia Awareness Day」と宣言したのが始まりのようです。
同財団は、1984年に統合失調症当事者 ジョアン・バーバニックが自助グループSA(Schizophrenics Anonymous)を作ったのを発端として、SAネットワークの発展を支えた団体。
そのウェブサイトには次のように記載されています。
「広報活動では、毎年5月24日に開催される「National Schizophrenia Awareness Day(通称:ピネル・デー)」の活動をsponsorし、推進しています。」(訳注:sponsorは主催・後援・支援・発起などいずれの場合にも使われる)
なお、このサイトは2007年頃に更新が止まっており詳細は分かりません。
5月24日は18世紀フランスの医師フィリップ・ピネルが精神病院に閉じ込められた人々を鎖から解き放ったと伝えられる日。
世界統合失調症デーは、それを記念して5月24日と定められました。
世界統合失調症デーは世界中に広がり、それぞれ自由な活動が行われています。
呼称はWorld Schizophrenia Dayがほぼ一般的となっています。大半が5月24日ですが一部日程の異なる地域があります。
世界中から#世界統合失調症デー5.24 (こちら)で各地の様子をご覧ください。
日本における世界統合失調症デーは、統合失調症をもつ人たちをはじめとする大勢の名もない個人がSNSで上げ続けた、たくさんの声の力によって広がりました。
海外のデーが団体や専門職の活動を中心とする中で、日本のデーは個々人の発信がずば抜けて多く、一人ひとりが啓発活動の主体であることが大きな特徴です。
小さな声でも世界を少しずつ変えられる。
大切なその原点と、初期に応援してくださった方々のことを書き留めておきたいと思います。
日本では世界統合失調症デーは2010年代終盤までほとんど知られていませんでした。
2017年に宮城大学の小松容子氏が先駆的に「世界統合失調症デーin仙台」という集いを始められたのが唯一の活動だったようです。
2019年、統合失調症カフェが「5月24日はハッシュタグ#世界統合失調症デーでSNSに投稿を」の呼びかけを始めました。
京都新聞、京都市こころの健康増進センター、こども情報ステーションぷるすあるは 他の皆さんが応援してくださいました。
それから毎年、統合失調症をもつ人たちをはじめとする数百件の投稿がツイッターなどSNSに上げられました。
それぞれの苦しい経験に基づく深い思いがたくさん集まり、人の心に強いインパクトを与え、その力によって日本の世界統合失調症デーは年々広がりました。
2022年に世界統合失調症デーは初めてテレビに取り上げられました。(モーニングFLAG)
2023年には、統合失調症LINEグループ すきゾ! さんが世界統合失調症デーについて、数百人の会員に事前に回覧されるという動きがありました。
そして2023年5月24日、ハッシュタグ#世界統合失調症デーは初のツイッタートレンド入り(1868件)。
同時に、大きな支援団体や専門職が一斉に世界統合失調症デーの記事を出し始めました。
呼びかけ5周年にして世界統合失調症デーは一気に広がりました。
2024年も引き続きX(ツイッター)トレンド(1513件)。
みんなの声がよりいっそう世間に届きますように。
<LINK> 小松研究室 宮城大学看護学群 精神疾患を抱えるご本人とご家族への支援
小松容子氏は、知る限り2018年以前に日本で世界統合失調症デーの活動をしておられた唯一の方です。
<LINK> 子ども情報ステーションby ぷるすあるは 5月24日は #世界統合失調症デー 私たちにできる応援
いつも応援してくださる ぷるすあるは さんのページです。